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らくがんの休日

らくがんの休日

俺の屍を越えてゆけ

★俺の屍を越えていけ (PS) RPG

ストーリー ★★★★★
システム  ★★★★★
操作性   ★★★★★
おすすめ度 ★★★★★


通称『オレシカ』。
システムが斬新で、それがハマる人には最高におもしろい、なじめない人には評価の低~いゲームです。

ストーリーとしては、平安時代、人々を苦しめる鬼を退治しようとして、逆に短命の呪いを受けてしまった一族が
神々との婚姻により子を成して、子々孫々に渡って鬼退治を完遂しようとする話です。

ゲーム中は1ヶ月を1単位として、ダンジョンを含むフィールドを選んで戦闘に出ます。
時間の経過を示すタイマーがあって、1ヶ月経つと終了で、家に帰るかもう1ヶ月戦闘を続けるか選べます。
ゲーム中の1ヶ月は、実時間の20~30分くらいだったかな?
戦闘に出ない月は、神様と結婚ができます。
結婚して2ヶ月くらい経つと、子供が生まれます。
子供の能力値は、自分の能力値と神様の能力値により変化します。(つまりは遺伝ということですね)
そして最大の特徴は、短命な一族なので2年くらい経つと、そのキャラクターは死んでしまうことなんです!
だから主人公と呼べる存在がいません。
次々と子孫を残し、代替わりし続けながら、一族としての悲願を果たす・・・そんなゲームです。

戦闘のスタイルは4人パーティーのRPG形式。
生まれた時に、剣士・長刀使い・槍使い・弓使い・壊し屋(大槌使い)・踊り屋(扇子が武器)の何になるか選べます。
それぞれに奥義と呼ばれる技があり、能力によって取得できたりできなかったり。
既に奥義を究めた親と同じ職業を子が選び、親の手ほどきを受けると、一子相伝で奥義が伝授できます。
細かいとこまでこだわってるな~。好きだな~、こういうトコ。(^^)

それと、HPやMPと並んで『健康度』というパラメータがあって、1ヶ月の戦闘後や年老いてくると健康度が下がります。
健康度が下がると、攻撃力や防御力にも影響します。
また、移動時にフィールドを走ると健康度が下がります。
取扱説明書には「ふつうに考えて1ヶ月間走りっぱなしだったら、死んでしまいますよね?」とあって、
けっこうツボでした。(笑)

その他にも、細かくあれこれやることがあって、面倒なことがキライな人には向きませんが、
自分であれこれ手をかけてキャラを育てるのが好き、という人にはオススメです。
私は家系図を書きながら遊びました。
初代から、結婚した神様の名前と、その間に生まれた子の名前、選んだ職業と、最期の言葉。
どのキャラも年を取って死んでいく時に、一言残して逝くんです。
初代が残す言葉は決まっていて、鬼退治の悲願を子孫達に託し、「俺の屍を越えてゆけ」と。
なかなか深いです。

発売当時のCMが印象的でした。
真夏のセミの鳴く川の土手を、喪服姿の父親(岸辺一徳だったかな?)と小学生くらいの息子が歩いています。
  息子「おじいちゃん、なんだって?」
  父親「俺の屍を越えてゆけ、だってさ」
  息子「・・・・・」
  父親「・・・生きろってことさ」
昔の記憶なので、違うところがあるかもしれませんが、淡々とした葬式帰りの雰囲気がそれっぽかったんですよね。

最初に、ゲーム時間(目安)を選べますので、時間があるなら最大時間を選択して、ぜひどうぞ。









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